神託機械(プロット)

短編の練習

投稿日: 2025/12/16
更新日: 2025/00/00

Tags: オリジナル, プロット


滅茶苦茶な未来、コンピュータがえげつない計算速度を手に入れてラプラスの悪魔になってしまった。
別世界からこの世界を観測して、各個人が最終的に幸せだと感じる最適な行動を予言できるようになったぞ。
朝の占いコーナーみたいなノリで「お前は今日これをすれば幸せだ」とか書かれた紙が発行される。
誰か一人でもそれを破れば幸せになれない人が出てくるし(全員がその行動をする、という前提の予言なため)
実際それに従っていれば幸せになれるからみんな思考停止で従っている。(それが常識)
ちなみ1予言を他人に言いふらすのはご法度である(他人の予言を聞いた上での意思決定が発生するのを防ぐため)
ちなみ2計算にとんでもない電力が掛かるから停電が定期的に起きる。
ある日、少年Aに「少年Bを殺せ」という予言が言い渡された。
AとBは同級生であり、Aにとっての大切な友人である。殺すなんて勿論したくない。
Aはその日生まれて初めて予言を無視するが、次の日も、また次の日も予言の内容は同じ。
しかも無視するたびに周りの人間がどんどん不幸になっていく。(クラスメイトが死ぬ事故が複数起きるなど)
周囲の人間は誰かが予言を破っているのだと感付きはじめ、疑心暗鬼になり始める。
Aは耐えられなくなり、遂にBに相談する。(今日の自分の予言は「人の悩みを聞くこと」だとBは言い、喜んでそれに応える)予言を破っているのは自分であること、予言によれば自分はBを殺さなければいけないこと、しかし自分はそんなことをしたくないこと。その全てを静かに聞いたのちBは、Aになら殺されても良いと言い出す。
AはBを何とか説得しようとする。Bは良い奴だ。殺されるべき人間ではない。もしかしたら明日の予言は違うものかもしれない。予言が変化するまで待ってもいいのではないか。
しかしBは冷静。このままAの予言が破られ続けたら事件が更に続く。今まで殺されたクラスメイトも殺されるべき人間ではなかった。予言が変わるまで待った結果、周囲の人間が全員死んでしまうようなことになれば自分たちは赦されるのか。
最終的にAはBの意見を汲んだ。出来るだけ楽な殺し方を探し、縊首を選択した。
AはBを殺した。
締め方が上手くいったのだろう、Bの顔は穏やかだった。
予言の言うことは基本的に絶対なので、Aが殺人罪に問われる恐れはない。しかしAは体の震えを止められなかった。
その時、Bのポケットに紙が入っていることにAは気付いた。遺書だろうか。
Aがそれを手に取り開くと、それは遺書ではなかった。今日のBの予言が書かれた紙だった。
「Aを殺せ」と書いてあった。
死体が増えた。