魔法について


我々の世界より上流にある世界、多許容世界では、我々の世界で言うところの「魔法」、「魔術」などといった非科学的概念も存在を許される。
世界は膨大に存在するため、当初は魔法体系も世界の数だけあろうと考えられていたが、観測の結果、多くの世界がいくつかの魔法体系を共有していることが判明した。 勿論、用語などの些細な相違点はあるものの、基本的な理論、仕組み自体は共通しており、低許容世界に存在する我々にとっても十分理解できる物であった。
本書ではそのうちの1つであるトキリリについて記す。

トキリリ

120程度の単語を用いて呪文の詠唱を行う。
単語一つ一つが世界関数を纏めたものとなっており、簡易な現象を起こすことに特化している。
その分複雑な用途には向かないが、トキリリ(たんしゅくげんご)の名の通り手軽である。

seli ... 炎
seli suli ... 大きい炎
telo ... 水
telo kama anpa ... 滝、雨
kon ... 風
kon lete suli ... 吹雪
上記の例の通り、修飾語を用いてある程度の威力調整などは出来るが、その修飾語が具体的にどのくらいの効力を持つかは術者の判断、イメージに委ねられる。 例えば同じseli suli(大きい炎)でも、それを暖炉の火と捉えるか、大火災に捉えるかによって結果は大きく違ってくる。
呪文が長ければ長いほど、効果が大きければ大きいほど身体に負荷がかかる仕組みになっているため、できるだけ簡潔な呪文を構築する事、適切な効果範囲や規模のイメージをする事が重要となる。